アマデールの時計屋さん

オーストラリアのメルボルン郊外にサザビーズ・オークションが有る街、AMADARE(アマデール)という高級住宅街の中に骨董街があります。そこの時計屋さんです。観光客に荒らされていない穴場です。

良い時計なんでしょうが、キンキン、キラキラはどうも趣味では有りません。真ん中の和時計の様なのがイイな!!

この時計は良いと思いました。12インチで湾曲ガラスです。巻き穴が針穴と同じ高さに有る時計は初めて見ました。


住宅が大きく広いので、ビエンナの分銅引きの時計が多いです。安価で買えますが、持って帰る訳には行かず悔しいです。送ってもらうと日本で探した方が安く成ります。状態はイイ物が多いです。

アンソニアのこの手はあちらでも不人気なのか異様に安いです。この位ならば機内持ち込みが出来そうですが、日本家屋では置き場所が有りません。1万円台で買えます。メルボルン市内から6番のトラムで30分程の所にあります。

道の両側が全てアンティークショップです。やはり此処にも贋作時計が出回っていました。贋作恐るべし・・・続く
ベイリー・バンクス社 枕時計

アメリカのフィラデルフィアが首都だった時代、1900年頃にベイリー・バンクス社がフランスに特注した枕時計です。メッキの金色ではなく鍍金なのでケバケバしさが無く気品があります。

時打ち機構。毎時に非常に柔らかで上品なイイ音色で時を知らせてくれます。枕元に置いても気になるような音ではありません。豪邸の寝室に似合います。私の家では場違いなようで時計が可愛そうですが、縁有って、私の所に来ました。

文字盤は象牙で出来ています。

天賦付近のアップ写真です。切り天賦、ちらネジが良く見えます。時間は非常に正確です。丸い部品の金属が外側と内側で金属が違います。温度により時計が狂うのを金属の熱膨張で狂いを補正してくれます。それで○に切れ目が入っているのです。ちらネジとは○の外側に不均等に並んだネジで正確にバランスを取っています。

四隅に配置された天使像のアップです。品格の有る天使です。

文字盤の細工も凄く繊細です。チョット和風の感じもします。

取手、提げ部分の細工です。ボタンはリピーター機能のボタンです。ボタンを押すと暗い所でも大体の時間がわかります。ベイリー・バンクス社は当時から、高級宝飾店、銀行で有名で、現在も健在です。このクラスの時計は当時の大金持ちが特注して作らせた時計だと思います。自社では時計は作らず、ヨーロッパの高級ムーブメントを作る工場に発注していたようです。腕時計ではパテック・フィリップのムーブメントを使用したベイリー・バンクスは見た事があります。この枕時計の詳細は不明ですが、全体に鍍金され、一見派手に見えますが、重厚感のある落ち着いた高級感がある時計です。
現在のティファニーと同ランクでしょう。小さいのにとても重いです。皆この時計の重量には驚きます。

重量2,560g 高さ時計本体15僉
取っ手を立てた状態で20
ユンハンス 5,5インチ スリゲル

ユンハンス(ドイツ) 小型スリゲル時計です。琺瑯文字盤で、楓の木目が美しい時計(印刷ではありません)です。時打ちの音も小型でも荘厳な音がします。振り子室もカットガラスが嵌っています。
熱海で出会った時計達



全て精工舎の時計でした。3枚目の時計は可愛そうに、ボロボロですが、インテリアとして生きながられて幸せそうでした。
ハート・H・精工所 大型掛時計

欅の木肌と彫りが美しい時計です。総高147僉.撻ぅ鵐畔源盤 時打ちは鐘打ちです。ガラスも全て当時のままで、お店の標準時計としてまだまだ現役です。
子持ち梟時計(復刻版)

子持ち梟の時計は入手困難です。見つかったとしてもとても高価で買えません。この時計は熱烈な梟ファンが作った時計です。何度も試作を繰り返し、やっと納得のいく出来に仕上がりました。
精工舎スリゲル12号の贋作

またも違った形の贋作時計を発見!前回紹介した贋作時計とムーブメントは全く同じ。精工舎スリゲル12号の小型版。サイズ41

こっちが本物の精工舎スリゲル12号です。木の風合いや全体の気品が違います。 6インチセルロイド文字盤。八日巻き。時打。
51cm 大正〜昭和初期
不定時法の説明 (江戸時代の時間)補足有り
最初に不定時法について述べるのを忘れました。
江戸時代〜明治時代初期まで使われていた時法を不定時法(太陰太陽暦)と言います。太陽の動きを基に決められていました。夜明け時と日暮れ時を基準に1日を昼間と夜間に2分割し、それぞれを6等分して1日を12刻として十二支の名前を割り当て運用します。この方法だと1日の内でも昼と夜では1刻の長さが異なり、当然、夜明け、日暮れの時間も日々変化しますので時間に寄って各刻の長さや始まる時間が変化します。何とも理解が難しい時法ですが、時計がごく一部の大名の贅沢品であった時代は、誰もが共有出来る時間の目安が太陽の動きであったのです。明るくなったら働いて暗くなったら休むというごく自然な生活のリズムを考えると、とても合理的で理にかなっている時法だといえます。この不定時法(太陰太陽暦)旧暦を欧米の時法(太陽暦)新暦にならって、1872年・明治5年12月3日を(太陽暦)新暦の明治6年1月1日としました。改暦と同時に不定時法を、現在の1日を24時間で均等に計る定時法が採用されました。

★ 不定時法は、手の平の筋が見える程度の明るさを「夜明け時、日暮れ時」とし、日の出前の20分前を夜明け,明け六(卯の刻)昼間の始まり、日の入りの20分後を日暮れ,暮れ六(酉の刻)夜間の始まりとしました。おおよそ暗闇で新聞が読める程度の明るさです。

★ 和時計に詳しい知人からの補足です。
科博の傳次郎の時計はメロディにはなっていなく、ただ単にベルを低音から高音へと鳴らすだけのことだそうです。小林伝次郎作の枕時計は現在2台(一台は前述の科博のオルゴールつき、もうひとつは普通の枕時計)が知られていますが、いずれも銘はありません。特徴は文字盤に月の満ち欠け表示(ムーン表示)とカレンダーつきです。カレンダーは24節季表示(大寒、小寒、冬至ーーーー)です。普通の枕時計のカレンダーは10干(甲、乙、丙、丁、−−−)12支(子、牛、寅、卯、−−−)です。10干12支を組み合わせると60回で一巡します。この60回の組み合わせで年号や日を数えます。たとえば丙午、丁羊、−−です。

福沢諭吉の改暦弁 定時法の啓蒙の為に書かれました。中は見られません。博物館ですからコピーでもイイので中の文章を公開して欲しいものです。折角の資料なのに・・・(;>_<;)

上の写真の時計は、コレクターの所有する、小林傳次郎茂紀作 オルゴール付き尺時計です。オルゴールの櫛歯をご覧下さい。セパレート・トゥース(セクショナルコム)で、2音を一つのネジで固定してあります。このような構造のオルゴールは古い手法です。もっと古いのは1音づつネジで固定されています。曲を聴かせて頂きましたが、何の曲かは、音が狂っている上に雑音が多くてわかりませんでした。小林傳次郎茂紀の銘が有りますが、後から在銘を入れたような感じにも見受けられます。この時計をめぐって、時計マニアとオルゴールマニアで論議しました。「小林傳次郎在銘の時計は存在しない」と言うのがマニア間の定説です。時計は作れても、オルゴールは1からは作り得無かったと思います。科博の小林傳次郎作の時計の内部を見たいのはその為です。そこら辺が何とも博物館として間抜けな感じがします。展示のみすれば済む問題ではありません。歯がゆいです。
贋作の精工舎掛時計 (中国製)



悪意の有る贋作の時計をご覧にいれます。この時計は中国で製造されています。精工舎の文字盤(干支と言います)を騙り、古色を付け、小振りな時計は人気が有るのでよくオークションに出回っています。少ない労力で効率の良い物を狙って来ます。本物なら高値が付きます。バージョンはこの他にまだ有りますが、文字盤、機械、振り子がすべて同じなので容易に判別出来ます。このような精工舎の時計は存在しません。埃もわざとです。初心者は騙されます。贋作の出品者のお決まりの能書きを原文の儘載せます。

商品説明:とても珍しい小さな掛時計です。大変綺麗な状態です。鍵巻きでカチカチと動いています。鍵に少しひびがありますが使用に差し支えなく思います。専門的知識がない為画面上でのご判断でお願い致します。経年による擦れ汚れ等はご了承下さい。・商品寸法:全長41cm位 幅17cm位 奥行9cm位

まず「専門知識が無い」と逃げが必ず入ります。贋作の専門知識は有るので本物の専門知識はかなり有ると思います。
ちなみにオルゴールの贋作は、まず有りません。作るのに手間と技術と費用が掛かり割に合いません。と言うより作れないのです。
科学博物館 和時計の色々

フラッシュがガラスに光っちゃいます。見づらくてすみません。

左の時計が尺時計です。縦40僉幅10儖未如内部の錘が下がって来て、それに針が付いて時間を知ることが出来ます。また文字盤の菱形の割駒を季節によって移動させます。尺時計に成ると、一般庶民の富裕層がやっと所有出来るように成りましたが、ピン・キリです。小林傳次郎のオルゴール付き尺時計をコレクターの方に見せて頂いた事が有ります。オルゴール部分は傳次郎作とは言い切れませんが、その出来は素晴らしかったです。


電気式のレプリカ六面万年時計 なんかロボットみたいです。
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